障子用の楮紙を漉きました。原料の楮を専用のナイフでへぐり、さらに細かい傷やチリをひとつひとつけずりとり、手作業で白い皮にしてから漉きます。
漉くときにもチリを見つけたらピンセットで拾い、どこまでも白い紙に仕上げていきます。
繊維を丁寧にからめているので、美しいだけではなく丈夫にもなります。
最後は板につけて、あとは風と天日で干して仕上げます。
楮という樹木の皮が、水の力と手作業だけでここまで白くて薄く丈夫な美しい紙になるのは、長い年月をかけて培ってきた日本の伝統技術の極みだと思います。
自然な白さと優しい風合いの障子紙は、暖かい光をお届けします。
この障子紙のお客様の一人、東京在住の作曲家中村洋子さんのブログ「音楽の大福帳」で、感想を丁寧に書いてくださっています。
http://blog.goo.ne.jp/nybach-yoko/