冬の間の仕事のひとつに、楮や三椏の表皮を削って、白皮にする
「へぐる」という作業があります。
専用の包丁を使って、1本1本丁寧にへぐります。
包丁は、檮原の町の鍛冶屋影浦さんに作ってもらいます。
へぐった楮は、再び天日に干してから保存します。
手作業で白い紙にしていくには、他にも川に晒したり、漉くまでにさらに小さなチリをとったりといろんなプロセスがあり、時間がかかることです。
少しでも安く大量生産しようとすると、機械化や漂白剤などによる薬品処理など、
手仕事からはだんだんはなれていくことになります。
「へぐる」という言葉も使われなくなるでしょうね。
仕方ないことかもしれませんが、それによって環境が汚染されたり、人の体に害が出てこなければいいのですが・・・。